イギリスの最も古いタブロイド紙、デイリーメールは「日本人の100万人もの男性が自分自身を監禁する、奇妙な状態に苦しんでいる」として7月8日日本の「引きこもり」について取り上げている。
「引きこもり」は海外においてもは「HIKIKOMORI」として紹介されており、この状態が日本特有のものだということがわかる。
記事によると、この健康被害(引きこもり)の殆どが男性で、中には長い間ベットルームのみで生活する酷い状態の人もいると伝えている。
その状況が次世代に大きな影響を与えるとして一部の医者が改善に奮闘しているのだとか。
引きこもりの多くはインターネットを見たり漫画を読んだり、眠ったりして日々を過ごしている。
この状態から、「日本経済の浪費だ」という人もいるが、その一方で「その多くが知的で能力のある若者である」と考えられているようだ。
現在、厚生労働省の「引きこもり」定義は、
仕事もせず、勉強もせず人間関係もなく、そんな生活を6か月以上続けている人
を指すらしい。
この記事ではある一人の日本人男性がとりあげられている。
彼は中学時代、リーダーシップをとるようなタイプのキャラクターだったようだ。
しかし、ある失敗を元に「引きこもり」という状態に陥ってしまった。
彼は、この状況を良くない事だとは解っているが、しかしこの生活を変えたいとは思わないという。
なぜならその場所だけが、彼にとって安心してすごせる場所だから。
日本という国は「失敗」を許さない、そんな文化があるのではないかと思う。
「失敗してもやり直せばいい」という声もよく聞くが、日本人が集団のあるコミュニティに属した場合、何かを失敗した人間を”白い目”で見ることは少なくない。
- 前向きな人はいいひと
- 後ろ向きな人はダメな人
- 成功は善
- 失敗は悪
- 仕事をすることは偉い
- 仕事や勉強をしない事は悪い
私自身は日本という社会からそんな雰囲気を感じる。
ここで改めて記事のタイトルを考えてみたい。
「自分自身を監禁する奇妙な状態」。
これは何か違うのではないかと感じるのは私だけだろうか?
自分を監禁しているどころか、きっと彼らは自分を守っているのだと私は思う、きっと白い目から。
そして、外に出れないのは「日本の文化、考え方」という見えない何かによって圧迫されているためだと・・・。
・・・・わかりませんが。
彼らがもし、世界からしたら本当に小さな国「日本」を飛び出した場合。
きっと、彼らも「HIKIKOMORI」ではなくなるのではないかな、とぼんやり思わされる記事でした。